「おもてなし」と「もったいない」がぶつかる中華料理店


んー、じゃあ、とりあえず炒飯とサラダと回鍋肉と餃子とスープ、あとデザートも頼もう!

え!うん、いいね、、!(そんなに頼んで食べきれるのかな、、?)

あとは、ちまきとお粥と……

………⁉(噓でしょ…⁉)
大家好!こんにちは、ひろです。
文化と言えば食文化!と言えるほど「食文化」って多様性がありますよね。
今まではあまり考えてきませんでしたが、中国人の彼女・ゆなと付き合ってから、
「食事って、こんなに文化が出るんだ」と考えさせられることがよくあります。
その中でも今回は一番カルチャーショックを受けた、
中華料理店での“注文のしかた”についてお話ししたいと思います。
「それ、ちょっと多くない?」
初めて二人で中華料理店に入ったときのことです。
僕は日本の感覚で、
「じゃあ、僕はチャーハン、ゆなはどうする?」
と、それぞれ一品ずつ頼もうとしました。
すると、ゆなは冒頭のセリフにあったように回鍋肉、サラダ、餃子、スープ、中華ちまき…と次々に注文していき、一度に乗りきらないほどテーブルが一気にいっぱいになりました。
僕は内心ちょっと焦っていました。
「これ、絶対多いよな…」
実は、僕は無理して食べていました
そして、料理がどんどん来る中で、
僕のお腹は膨れ上がり、限界が近づいてきていました。
しかも、彼女はすぐに
「お腹いっぱい~」と言い、頼んだ料理をほとんど食べません。
でも、僕は
「残したら失礼かな」
そう思って、無理して食べ続けていました。
正直、かなりしんどかったです…。
その時は聞けなかったのですが、ゆなに当時のことを聞いてみると中国の伝統的な文化では食べきれないほど沢山の料理を出すことが”おもてなし”だからたくさん頼んでくれていたそうです!また、出された料理を少し残すくらいがちょうどいいみたいです。おいしい中華料理をお腹いっぱいに食べさせてくれる事がおもてなし!なんて幸せなことでしょう。
その文化を知らなかった当時の僕を叱ってやりたい気持ちです(笑)
「もったいない」と「打包」
当然、料理はたくさん余りました。

僕「これ…どうするの?もったいなくない?」
ゆな「打包すればいいじゃん」
僕「打包?」
打包とは中国語で持ち帰りのことです。本場中国はもちろん、日本の中華料理店でも打包は当たり前のように行われています。それを前提で注文をするお客さんも多々いるようで各店舗に打包専用の容器や梱包器具が置かれているのをよく目にします。
日本ではレストランで余った料理を持ち帰る文化はほとんどありません。
どんなにお金を払っていても、
残した料理はそのまま下げられるのが普通です。
だからこのときの僕は、正直かなり戸惑いました。
「え、持って帰っていいの?」
「お店に失礼じゃない?」
そんな気持ちが頭の中をぐるぐるしていました。
ひろ「日本だと、持ち帰りってあんまりしないんだよ。ちょっと気まずいし…」
ゆな「え?中国では普通だよ。
もったいないなら、なおさら持って帰ったほうがいいじゃん」
たしかにその通りでした。食べ残しは捨てるものという自分の価値観でしか考えられていなかったことに、僕は正直ショックを受けました。残るなら持ち帰ればいい…確かにその通りですよね。
結局、当時私たちはまだ同棲していなかったのでそれぞれ食べたいものを打包し、食品ロスなし・お腹の爆発なしで無事楽しい食事を終えました!打包最高!めでたしめでたし!
この打包ですが、食品ロスも減るしおいしい料理を家でもまた食べられるとすごくいい文化だと思います!「日本でも流行るべき文化だ!」と思慮の浅い僕は簡単に考えてしまうのですが、どうなんでしょうか。持ち帰りが可能な店ってあまり多くないですよね?何か流行らない理由があるのでしょうか?
よかったら、皆さんの考えをコメントにて教えてください!!楽しみにお待ちしております!
中国には2021年に制定された「反食品浪費法」というものがあります。過剰注文や食べ残しに対して消費者だけでなく提供側にも罰金が科されることもあります。料理をたくさん頼む伝統を守りつつ食品ロスを減らすことができるので、打包の活用が自然と当たり前になっているのでしょう。
日本には2019年制定の「食品ロス削減推進法」がありますが、こちらはあくまで努力義務で、罰則はありません。
(ちなみにゆなはつい最近までこの中国の法律を知らなかったそうで、日本のテレビ番組で紹介され初めて知ったと驚いていました。華僑の方々にはまだ馴染みがないのかもしれませんね。)
余談:「別々に食べる」のは、冷たい?
ちょっと余談になりますが…このとき、僕は自分で注文した料理を自分で食べるつもりでした。
日本(僕の中)ではそれぞれ自分で頼んだもの食べるのが普通だと思っていたからです。(皆さんはどうでしょうか)
でも後で、ゆなにこう言われました。
ゆな「正直に言うと、あの時ちょっと寂しかった」
僕「え、なんで?」
ゆな「中国では、同じ料理をシェアするのが”当たり前”で“仲がいい”ってことだから」
僕にとっての「普通」は、
彼女には「距離を感じる行動」に見えていたんです。
見たことがある方も多いと思いますが、中国では大きな円卓を大勢で囲み食事をするという文化があります。その際、いくつか大皿料理を注文しターンテーブルで回して小皿にとって食べます。
大きな食卓でみんなでシェアしながらご飯を食べる。これが彼女の「普通」なんです。それを考えると確かに、自分の食べたいものを各自頼んで食べようとした僕の「普通」は寂しく感じるのは当たり前だと思います。
今の僕たちの外食ルール

なんやかんやあって、今はこんな感じでやってます。
- 最初は少なめに頼む
- 食べてから足りなければ追加する
- どんなものでも2人のご飯として頼む(シェアする)
- 余ったら打包する
ゆなは「ちゃんとシェアできて満足」。
僕は「無理して食べ過ぎなくて済む」。
ルールとは書きましたが、お互いに思いあって自然に決まってきた感じです。
文化は違っても、話して、理解して、互いに歩み寄れば、
ちゃんと同じテーブルを囲めるんだなと思っています。
他にも日本と中国の食生活で違いを感じたことはまだまだあるので、今後またお話ししようと思います!
お読みいただきありがとうございました。
謝謝你们!下期再见!
(日本語訳:見てくれてありがとうございます。また次お会いしましょう。)

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